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『山岡鉄舟』西郷どんも賞賛した江戸幕府の剣聖

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山岡鉄舟.国立国会図書館所蔵

国立国会図書館所蔵

『山岡鉄舟』西郷どんも賞賛した江戸幕府の剣聖

剣、禅、書を極めた“始末に困る”侍

【佐幕】愛刀:家吉・無銘一文字

流派:北辰一刀流、直心影流、忍心流槍術

江戸本所、蔵奉行の出

1836年~1888年 享年53歳 病死

 

山岡鉄舟の生涯常にその傍らにあったのが“剣”

9歳で久須美適斎より直心影流を学び、以降、北辰一刀流、忍心流槍術など様々な剣術を学びます。

剣の追求こそが山岡鉄舟の生きざまであり、維新での偉業(幕臣として西郷隆盛と江戸城無血開城の折衝)も、まるでその一部に過ぎないようでした。

身長は六尺二寸(188センチ)、体重二十八貫(105キロ)と堂々とした恵まれた体躯と溢れ出る剣へのあくなき情熱、どこかで竹刀の音がすれば、たちまち飛び込んで試合を申し出、そんな山岡鉄舟を人は「鬼鉄」と呼びました。

一時期、山岡鉄舟も若き志士として尊皇攘夷運動に身を投じましたが、これを失敗、挫折の中でその熱意を傾ける先は剣でした。

「鋭意進取して剣道明眼の人を四方にもとむるに絶えて其人に遭はず」そんな思いの山岡鉄舟の前に立ちはだかったのは中西派一刀流の剣客「浅利義明」でした。

14歳はなれた浅利義明に試合を挑み山岡鉄舟は散々に打ち敗れ、ここに「剣道明眼の人」を見つけたのでした。

しかし、それは剣の地獄のはじまりでもありました。

浅利義明の剣は外柔にして内剛、いくら挑んでも己の剣が遠く及ばないことを痛感させられるばかりでした。

“剣禅一如”の開眼

山岡鉄舟の最大の特徴は「剣禅一如」です。禅の境地と剣の極意はいずれも同じところにある。という考え方です。

山岡鉄舟は13歳のころから禅を学び剣と同じく多くの禅師に師事し修行に明け暮れました。

それは維新を経た明治の世でも変わることはありませんでした。

常に勝つことのできなかった浅利義明との初対面から17年もの歳月が流れた1880年

山岡鉄舟は禅を極め大悟に至りました。もはや浅利義明の幻影に悩まされることもなくなり、

浅利義明に試合を申し込みました。浅利義明も喜んで受けて立ち刀を構えたのですが、浅利義明は構えたとたん刀を下ろし

「あなたの剣は極地に到達されました」と山岡鉄舟を認めたのでした。

全生庵

明治16年(1883年)、維新に殉じた人々の菩提を弔うため東京都台東区谷中に普門山「全生庵」を建立

無刀流を開祖

その後、山岡鉄舟は「一刀正傅無刀流」を開きます。無刀すなわち心のほかに刀は無い。ということです。相手と対峙する際、刀ではなく心をもって相手の心を打つ。その教えはまさしく山岡鉄舟の生きざまそのものでした。明治天皇の信頼を得た由縁もものことにあるのでしょう。

西郷隆盛に厄介な男と言わしめた

一介の貧乏侍が単なる剣客としてではなく、剣の神髄を己の生きざまに映すことで、江戸城無血開城などの偉業を達成させたのです。

江戸城無血開城の折衝は駿府で行われました。折衝相手は東征大参謀の西郷隆盛。

駿府の官軍陣営へ向かう折、山岡鉄舟は

「朝敵、徳川慶喜が家来、山岡鉄太郎まかり通る」と大声で堂々と歩いったと伝わります。

そんな幕臣の山岡鉄舟と交渉の相手をした西郷隆盛は

「金もいらず、名もいらず、命もいらぬ人は始末に困るが、そのような人でなければ天下の偉業は成し遂げられない」と山岡鉄舟を称賛したのでした。

子爵山岡鉄舟.国立国会図書

子爵「山岡鉄舟」国立国会図書館所蔵

【経歴】

1836年 蔵奉行 小野朝衛門高福の四男として江戸本所で誕生

1844年 直心影流を学ぶ 9歳

1851年 北辰一刀流を学ぶ 16歳

1856年 講武所世話役となる 21歳

1859年 清河八郎らと虎尾の会を結成 24歳

1863年 浅利義明に弟子入り28歳

1868年 西郷隆盛と駿府で江戸城無血開城の折衝 33歳

1869年 静岡藩大参事に就任 34歳

1872年 明治天皇の侍従となる 37歳

1887年 華族となり子爵を授けられる52歳

1888年 座禅のまま大往生と遂げる 病死 53歳

 

山岡鉄舟が学んだ「直心影流」とは

山岡鉄舟が学んだ「北辰一刀流」とは

【幕末三舟】

勝海舟 剣術修行を極めた剣豪

高橋泥舟 槍一本で伊勢の守になった男

 




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